一関短歌会「游の会」会員募集中

BGMを聞きながらご覧になれます「星に願いを(ジャズバージョン)」

2011年05月31日

至極の料理

農ケ喜クラブの楽しみの一つでもある会食会の会場は、当クラブの発起人である小原君と岩城君の推薦により、
本格イタリアンの店、農家レストラン「久理庵」さんとの事。
今後の農ケ喜クラブの会食会場も農家レストランという事で、岩手県内の農家レストラン全てを制覇するのではないでしょうか。
農家レストランと一言でいっても、色んなスタイルがあります。

今回お邪魔した久理庵さんは、岩手県内では知る人ぞ知る、本格的なイタリアンで評判のお店です。
完全予約・貸切制という事で、プラーベートで訪れるにも最高のスポットではないでしょうか。
次回も是非ちょめちょめと一緒に来たいものです。
しかも1人から受け付けるとの事ですから非常に有難い事です。しかし、やはり2人以上で来たいものです。
最多人数は12名迄とありましたが、昨日訪れた人数は14名、シェフでありオーナーである芹沢久仁子さんが便宜を図ってくれたのでしょう。本当に感謝致します。

内容はPM6:30スタートのオリジナルディナーコース(2.200円)。
海老と白キクラゲの前菜料理から始まり、ズッキーニと米粒状のパスタ、カルパッチョほか2品目とクレソン添えの多国籍料理、
そしてメインデッシュであるターキー?のステーキ(アスパラ、ミニトマト、ブロッコリー、レタスなど添え)、
デザートとして特製のアップルパイとコーヒー。

どの料理も全て美味しく頂きました。特に、米粒状のパスタは初体験、とても歯触りが良く、新鮮な感覚でとても気に入りました。
そして最後に出てくる豊富でしかも綺麗な湧水を利用してのコーヒーは、
コーヒー好きの私にとっては印象に残る一品として脳裏にインプットされました。

因みに、私が好んで飲むコーヒーは、岩手県一関市桜木町(一関一高直ぐ東側)にある佐惣珈琲豆店のいいかげんブレンド(品名です)。皆さんも是非、ご賞味あれ!


尚、久理庵さんの料理内容につきましては、来店の都度メニューが変わるとの事です。
また、季節に応じて旬の食材を使ったり、春には山菜、秋にはきのこやソバ粉等、季節感をたっぷりと盛り込んだ料理を提供し、
また、直ぐ傍の畑では、農薬など化学肥料を一切使わない和洋野菜の栽培を心掛け、それを調理しているとの事です。

このような素晴らしい食事処を紹介してくれた幹事のお二方(小原君・岩城君)に感謝すると共に、
一人、或いは暗闇の中、初めて来るとなると確実に迷うであろう山道を案内して下さったブルーベリー園の奥寺さんに、
そして何といっても、あれだけの料理を、しかも2.200円で提供して下さるシェフの芹沢久仁子さんに心より感謝申し上げます。
満腹感や至福の喜びを噛み締めながら家路に着きましたが、
民話の里遠野から、心の奥深くに感動を頂戴した素晴らしき一日であったと、何時までも記憶に残る事でしょう。


農家レストラン「久理庵」
住所:岩手県遠野市上郷町来内2-28-3
電話: 0198-69-3006
完全予約制(予約フォーム)




その他の写真>>

  


Posted by ワイルドパワー at 12:27Comments(0)グルメ短歌

2011年05月30日

民話の里

昨日、東日本大震災により延期になっていた農ケ喜クラブが、民話の里遠野市を会場に行われました。
農ケ喜(のうがき)クラブとは、岩手県立農業大学校が主催する農業入門塾(社会人向け・毎週土曜日のみ、約半年間)という農業実習体験があり、平成21年度の塾生OBがメインとなり発足した会です。
その名の通り、農業の喜びを知り、農についての「のうがき」を語り合う会でもあります。

今回の出席者は過去最高となる17名の参加となり、大いに盛り上がりました。
中でも、3月11日発生の東日本大震災以来、安否を心配していた沿岸地区(釜石市)の塾生OBである安部さんが参加されました。
震災当時の状況をお聞きしましたが、本当に悲惨な状況だったとの事。
安部さんの自宅や別宅も津波被害に遭い、全て失ってしまったとの事でした。

当の本人は、その事をあまり苦にした様子も見せず、淡々と話しておられましたが、我々を気遣っての対応だろうと思います。
心中察するに余りある思いが致します。
同じく釜石在住の高橋さんは自宅ともども無事だったとの事。
出席者一同、お二方の安否が気になっていただけに、その安否報告を受けて、参加者一同安堵の胸を撫で下ろしたかのようでした。


本題の農ケ喜クラブ今回のスケジュールは、
最初に、あさひ農園園主の吉田あつし(37才)さん経営の農場視察。
野菜の作付状況や、しいたけの菌床栽培などの様子を視察し、6次産業を念頭に置き、来月(6月末)オープンを目指す軽食喫茶店(産直、総菜加工併設)に移動し、今後の抱負や計画など、レジュメに沿って説明して頂きました。

軽食のメインは、自身が手塩にかけて育てた野菜をふんだんに使ったサラダや総菜。そして有名店直伝のカレーとの事。
オープンが楽しみです。
吉田さんは、横浜出身で元広告代理店のサラリーマン。脱サラを決意し奥さんの実家である遠野市に移り住み、農業を始めて3年目をむかえたとの事です。


そして次の視察場所、門田おくでらブルーベリー園にお邪魔致しました。
園主の奥寺さんは、今迄も何度か農ケ喜クラブの集まりに参加していて、ブルーベリーを主体に栽培されている事もあって、「メンバー皆、見学してみたい」との強い要望から実現致しましたが、忙しい中本当に感謝致します。
元水田だった65aのブルーベリー畑を案内され、元遠野市役所職員だったご主人の詳しい説明を受け、皆真剣に聞き入っていました。

この農園の最大の売りは、10円玉程ある大ぶりのブルーベリー。今夏の収穫時期には、再びお邪魔し収穫体験をする事になりました。
吉田さんのカレーの後に、門田おくでらブルーベリー園でデザート。また一つ楽しみが増えました。

その後、奥寺さんの案内で、会食の予約を入れていたKurian(久理庵)さんに向かいました。
その様子は後ほどご紹介します。

その他の写真




  


Posted by ワイルドパワー at 17:16Comments(0)短歌・以外にも

2011年05月27日

アルカディア

アルカディアとは、ギリシャ語で理想郷の意味。
昨年のちょうど今頃、北上市からの帰りの途中、渓流釣りの新ポイントを探そうとあちらこちらに車を走らせていたら、すっかり道に迷ってしまった。
果てさて、今いったい何処を走っているのかと周りをキョロキョロしながら車を走らせていると、
ピンクや赤色に染まった水田が目にとまった。

「何だ」と思い近づいてみると、
水田に植えられた青々とした苗と、手を加えられ綺麗に草取りを済ませた田んぼの土手には、
ピンクや赤色に染まった桜草が一面に咲き誇り、時折吹く、肌に心地のよいそよ風が水面(みなも)一面に広がり、そこに映し出されるキラキラと柔らかな陽の光が反射しており、それらの絶妙なコントラストが、えも言われぬ美しさを放っていた。 何と素晴らしき景色だろうか。

ここの空間だけは、時間という概念が存在しないかのような、時の流れがゆったりと、ゆっくりと流れているように感じてならない。


昨日も、北上からの帰りの途中、撮影させて頂こうかとお邪魔させて頂いた。「撮影させて下さいな」と家主にご挨拶しようと思ったが、生憎お留守のようだった。
その為、居宅の撮影は控え、水田や花のみの撮影となりはしたが、母屋も入った敷地全体の景色はとても見事で、傑作以外の言葉が浮かばない程、それはそれは素晴らしい景観だ。
次回、来年またお邪魔させて頂き、家主の了解を得た上で、是非全体の風景をご紹介したいと思っている。




その他の写真は>>


  
タグ :短歌絶景


Posted by ワイルドパワー at 15:55Comments(0)感動短歌

2011年05月26日

私のオアシス

最近、田植えやら、草刈りやら、協会の書類やら、取材の原稿やらと、何かと忙しい毎日が続いている。
そんな事もあって、今日は少しばかりストレス解消を図るべく。
やはりストレス解消には「先ず喰う事だ」と自分流の解釈で、
北上市にある農家レストラン“さん食亭”と、帰りの途中に金ヶ崎町西根のチーズとジェラートの店“カウベル”に立ち寄る事になった。

さん食亭に一人で行く場合は、必ずといっていいほど、眺望抜群の窓際にあるカウンターテーブルを陣取る。
眼下に広がる北上の市街地や、その奥に連なる焼け石連峰の雄大な眺めを見ながらの食事は最高。
ましてや、1000円でお釣りがきて、更には、お好みの料理を好きなだけチョイスできるバイキングスタイルはまた格別だ。
まさしく、至福のひと時を満喫できる空間がそこにはある。

何事も腹八分目の私は、決しておかわりはしない。
ま、もっとも、写真をみれば頷けるかもしれないが!


腹八分目?でさん食亭を後にし、国道4号線を南下。
六原の大鳥居をくぐり、西に約5~6kmほど進み、岩手県立農業大学校の校舎を右目に、
植物園の直ぐ脇の道路を南下し約2km程進むと、一旦停止の標識がある十字路に差し掛かる。
その十字路を右方向、つまり西の方角に進路をとり、
5~600mほど進むと、右側に「如何にもここだな」と直ぐに理解できる北欧風の建物が見えてくる。
そこがチーズとジェラートの店“カウベル”である。

ここの売りは、何といっても新鮮な乳製品を使用し、イートイン形式での対面販売にある。
中でもジェラートは大人気、シーズンになるとお客さんがひっきりなしに訪れる有名店だ。勿論地元金ヶ崎の方も多いようだが、
聞いてみると盛岡だ仙台だと、評判を聞きつけてわざわざ遠方から来ているお客さんもかなりいるようだ。

私もご多分に洩れず、来れば必ずジェラートを注文。
それと最近特に嵌っているのがここのチーズ。その中でも、ここのモッツァレラは本当に美味しい。
私の場合は、パンを横に寝かせ、その上でチーズを左手に持ち、ナイフで小さく削り取り、パン全体に振りかけてからオーブンに入れる。
それに少量のバターを加えればもう最高、もうダメ、もうたまらんたまらん!お腹がグ~グ~ないている。

そんな事で、今日は久しぶりにストレスを解消できた一日であった。


  


Posted by ワイルドパワー at 22:52Comments(0)グルメ短歌

2011年05月25日

生出演

「生出演」といいましても、私ではございません。
出演したのは、岩手県北上市立花にある農家レストラン「さん食亭」の高橋静雄社長です。
番組名はIBCラジオ“684いわてタウン情報” 昨日5月24日PM3:15~の生放送でした。
高橋社長は、東日本大震災発生以来、幾度となく沿岸部の被災地に支援物資を届けています。その回数、既に17回との事です。
社長の娘さんも、知人(イラストレーターの岡部慶子さん)らと共に毎週のように被災地に行っているので、親娘ともども合計すると数十回になるようです。

支援物資の内容も多岐にわたり、衣類や食料、寝具や自転車などなど色んな生活必需品は勿論、心を癒す為の花など、実際に現地に行って被災者の方々と直接話をして、必要とする物を直接聞きだして次回訪れた時に届けるなどの、痒い所に手を添えるといった、繊細で、しかも心のこもった支援をされている方です。
また、物資面の支援だけではなく、職の支援も出来ないかと、被災地陸前高田市の道路沿いにプレハブ小屋を建て、被災証明書持参の被災者の方には無料で配るといったショップも立ち上げ、その店舗のスタッフとして現地被災者の方を採用するという、一石二鳥の災害支援も現在進行中との事です。

たまたま、そこを通りかかった被災者の方が、3月11日まで牛乳屋さんを営んでいたそうですが、全て津波によって失われたとの事。
その方が、高橋社長に「俺にもこんなプレハブあれば、なんとか生活できるんだがな」とこぼしたそうです。
聞くところによると、その方が役所に相談したところ4・5カ月は時間が必要だと言われたそうです。
それを聞いた高橋社長は、「よしっ」と翌日4tユニックにプレハブを積み込み、元牛乳屋さんに提供したとの事です。
被災者の方々も、これ程迄親身になって尽くし、しかも迅速に対応して下さる高橋社長に対し、心の底から感謝しているのではないでしょうか。

私も震災直後から、高橋社長のこのような支援活動を知り、「是非皆さんにも知ってもらうべきではないでしょうか」と進言致しましたが、「売名行為になるからだめだ」と頑として受け入れようとはしませんでした。
しかしながら、このような素晴らしい、人として見本ともすべき善の行為を、少しでも多くの人に知ってもらいたい、「いや知らせるべきだ」と私個人の独断で、色んなブログやSNS等に投稿してきた経緯があります。

今回のラジオ番組出演にあたり、おそらく今回も高橋社長は色々悩まれたと思います。
しかしながら、高橋社長の素晴らしい行いや思いに対し、お世話になった多くの被災者の方々の声や念が、出演を実現のものにさせたのではないかと思っています。

684いわてタウン情報(さん食亭高橋社長によるインタビュー記事)

こけめ農園日記(高橋社長の娘さん管理運営のブログ、被災者の方々が必要としている物などを紹介しています)




  


Posted by ワイルドパワー at 21:20Comments(0)フォト詩歌

2011年05月25日

百代草

早朝の草刈り作業をしていると、刈るべきか刈らざるべきか迷う場面が度々あるものだ。
その中の一つにこの小菊がある。
田植えが終わり、そろそろ草刈りが始まろうとしているちょうどその頃、
小菊たちは一斉に花を咲かせる。
一心不乱に子孫を増やそうとしているかのようだ。

育つ前の早い段階であれば、雑草の一つとの判断から、躊躇なく刈りとってしまうのだが、蕾や開花ともなるとそうもいかない。
どうしても、草刈りの手が止まってしまうのである。
そんな人間の心情を、花たちはよくよく知っているかのようである。




穏やかな ひざしの中の 百代草 ミツバチ渡る しゅを残さんと 

  
タグ :短歌草刈り


Posted by ワイルドパワー at 11:01Comments(0)感動短歌

2011年05月24日

新旧交代

田植えが終わり、いよいよお待ちかね(?)の草刈りシーズン到来。
我が家の草刈り作業一巡の期間は、休耕地を含め約1カ月間(父と2人で早朝約1時間の実労)程。
田植え時期の春から稲刈り時期の秋までの間、その草刈り作業を3度繰り返している。
そんな事で、シーズン中は殆ど休む暇なく、毎朝草刈り作業を楽しむ(?)事になるのである。

昨年迄使用の、おやじ専用の真っ赤なポルシェならぬ乗用草刈り機(正確には芝刈り機)が、今年はかなりの重傷のよう。
もっとも、舶来製のこの乗用モア、毎年どっかこった必ずといっていいほど調子が悪く、その都度親戚の神の手を持つエンジニア孝さんの手を煩わせていた。
しかしながら、それももう限界ではなかろうかとの判断から、「今度は日本製の物に換えるべ!」との親父の進言により、急遽ネットで探す事と相成った。

嘗て、機械もののネット購入はあまり良い思い出がないが、如何せん資金不足、中古品で極力低価格の物を探すしかない。そんな事で、懲りも無く、オークションでの落札物ではあるが、まともな商品である事を祈りつつも到着を待っていた。
昨日、無事に我が家に到着し、早速試運転したところ結構良さそう。まずまずの買い物か? 今シーズンは少なくとももちそうだ!たぶん・・・

もっとも問題は来シーズン以降。
エンジンキーを回したところ、「ウンともスンとも言わない」なんて事の無いように、ただただ祈るばかりだ。





先程投稿のIBCラジオ684いわてタウン情報の放送時間、午後3時15分スタートでした。
ごめんなさい。

  


Posted by ワイルドパワー at 16:55Comments(0)愚痴短歌

2011年05月24日

生放送 午後3時頃から

IBCラジオの684いわてタウン情報に、 本日午後3:00前後~ 北上市のさん食亭オーナーである高橋静雄さんが出演するとの事です。氏は、東日本大震災発生以来、数十回も避難所を巡り、直接支援物資を届けている方です。

もし、受信できるのではあれば是非お聴きになって下さい。被災地の現状など、正確な情報を聞くことができるかも知れませんよ!


IBCラジオ 684いわてタウン情報
http://podcast.ibc.co.jp/shop/


  


Posted by ワイルドパワー at 14:39Comments(0)短歌以外

2011年05月24日

北日本ベンチプレス選手権大会(開催要項ほか)

第4回北日本ベンチプレス選手権大会の詳細が確定しました。
日時: 平成23年10月16日(日) 開会式11:00~
会場: サンレック北上

詳細につきましては、開催要項・申し込み用紙コーナーをご覧ください。

岩手県パワーリフティング協会公式サイト





  


Posted by ワイルドパワー at 09:28Comments(0)短歌以外

2011年05月23日

青田に鳴く蛙

漸く田植えが無事に終わり、安堵の胸を撫で下ろし、精神的にもかなり楽になった。しかしながらそれも束の間、後は草刈り作業が待っている。
「貧乏暇なし」とよく言ったもので、兎に角やる事が次からともなく湧いてくるものだ。

ただ、愚痴は溢すまい。
今回の震災で、田植えをやりたくとも出来ない、草刈りをやろうにも機械全てを失った被災者の方々が大勢いる。
その事を思えば、忙しい事自体幸せな事であり、愚痴など溢してる暇などない。
ただ、本音を言えば、少しでいいから、温泉などにゆっくりと浸かって休みたいところだが…。





  


Posted by ワイルドパワー at 12:22Comments(0)叙景歌

2011年05月22日

情けは人の為ならず

よく耳にすることわざの一つに「情けは人の為ならず」というのがある。
ただ、この解釈を巡って、時代による社会情勢の変化に伴い、持つ意味合いが違ったものに置き換えられつつあるようだ。
その要因の一つが「為ならず」の解釈の仕方で、「為にあらず」と解釈していまうとまったく違った意味に受け取ってしまう。

本来の意味は、「人に情けをかける事によって、結局はその人の為にならないのだ」という意味ではなく、「人に情けをかけておく事により、巡り巡って結局は自分に戻るものだ」というのが本来の意味である。

最近では前者の意味で、使われる場合が往々にしてあるようだ。
その可否云々は別にしても、歴史的背景によって、ことわざの解釈も変化しているというのが現実のようだ。

本来の意味ではないが、その前者の意味を参考にしていうと、今回の震災で犠牲になった被災者の方々に対して、「情けをかける事が果たして良いのか悪いのか」という議論も成り立ち、現に、そんな意見を述べている人達も少なからずいるようだ。

しかしながら、今回の未曾有の大災害による犠牲者の方々に対し、「情けをかけない方が本人らにとっても良い筈だ」と果たして言えるのだろうか。
全ての物を失ったのである。何もかも失ったのである。
こんな時こそ、人の情けが必要なのではないだろうか。時と場合によりけりだと私は思っている。

ただ、「情けは人の為ならず」の本来の意味、つまり、「人に情けをかけておく事により、巡り巡って結局は自分に戻るんだ」との意味において、見返りに対する浅はかな計算や軽挙妄動な行為、偽善や売名行為などとの批判や見方はどうしても付いて回るものだ。

現に私の知人でも、純粋に、しかも真剣に被災者の方達の事を心配して、色んな形で奉仕活動を続けている人達がいる。
その善意の人らに対して、偽善だ売名行為だと陰口をたたく連中が少なからずいるようだ。

私が聞いた話の中で、一番激怒した話は、私の知人の一人に非常に心優しい若者がいる。
その彼が、数週間にも渡り被災地に赴き、地域住民の為にと、身を粉にしてまで一生懸命に努め、被災地の劣悪な生活環境によって肝臓を患い、遂に数日間の入院を余儀なくされた。

その後容体も徐々に回復し会社に戻ったところ、同僚の一人から、偽善、売名云々などと言わんばかりの陰湿な対応を受けたとの事だった。如何に、正しい事、素晴らしい事をやったとしても、妬みなどから必ずこのような陰湿、陰険な対応をする人間がいるものだ。

このような連中は結局陰口をたたくばかりで、実際動こうともしない連中が多い。
以前にも述べたように、これらの心ない連中の言葉によって、折角、善の心や奉仕の精神を重んじ、ボランティア活動に意欲を燃やし行動している人達、或いは、これから行動しようと考えている人達の意欲を削ぐ行為は、明らかに罪以外の何物でもない、絶対に邪魔しないようにして頂きたい。

そう切に訴えたいのと同時に、売名行為だろうと、偽善だろうと、浅はかな計算だろうが軽挙妄動な行為だろうが、人々の情けやボランティア活動によって、多くの被災者の方々や被災地の役に立っている事は、紛れもない事実だという事を決して忘れてはならない。

感動の音楽など>>





  


Posted by ワイルドパワー at 18:16Comments(0)短歌以外

2011年05月21日

田植え日和

今年の田植えは、東日本大震災の影響もあり、周りも遅れるのではないかと勝手に予測して、我が家ものんびりと構えていた。
しかしながら、気がついてみると、知らない間に我が家の田んぼだけが残っていた。

という事で、当初予定は明日の日曜日を予定していたが、天気予報は雨。急遽本日の決行と相成った。
水沢の叔母や従弟も手伝いに駆けつけてくれ、その甲斐あってか無事に終了する事ができた。
本当に感謝、感謝!

今朝はパラパラと雨が降り始め、「はてどうしたもんか」と悩んだものの、南西の空を確認すると、少しずつ明るくなってきているのが見えた。

結局は暑くもなく寒くもなくと、ましてや田植えには風が天敵となるけれども、その風も殆どなし。
まさに田植え日和といっても差し支えないような一日だった。
後はすくすくと育ち、今秋には大豊作となるよう期待したいものだ。




  


Posted by ワイルドパワー at 21:40Comments(0)感謝短歌

2011年05月20日

静寂の朝

ここ数日、晴天の日が続き、辺りの水田では殆どが田植えを終えている。
震災の影響により、「皆遅れるだろうな」と思っていたが、気がついたら我が家の水田だけが残されていた。
予定では明後日の日曜日に田植えをするつもりだったが、予報は生憎の雨。
急遽、一日前倒しをして明日やる事になったが、明日の予報は「晴れ時々曇り」。何とか持ちこたえてもらいたいのだが。・・・





  


Posted by ワイルドパワー at 16:24Comments(0)叙景歌

2011年05月19日

山菜採りの注意点やポイントほか

今日も、本格的な山菜採りとは言い難いけれども、ちょっとした空き時間を利用して林道を走り、づかづかと路肩を歩きまわってみた。
去年の山菜日記を見ると、5月19日が去年の山菜採りの最終日となっていた。
流石に、5月の中旬を過ぎると、ゼンマイにしろ、ワラビにしろ、たらの芽にしろ、伸び過ぎ感は否めない。

勿論、比較的遅くまで収穫出来るワラビの他に、ゼンマイや、たらの芽やコシアブラなども、場所によっては未だ大丈夫だろう。
しかしながら、何にしても程ほどが一番。多少の心残りはあるが、今年の山菜採りはこの辺で終了にして、来年の楽しみにとって置きたい。
勿論、来年も生きていればの話だが。

ただ、時間と機会さえあれば、是非とも岩手県西和賀町の西わらびの収穫体験をやってみたい。
昨年頂き物の西わらびを初めて食べてみたが、普通のワラビとはまったくの別物であった。何しろトロトロ感がまったく違っていたのである。
「こんな旨いワラビは初めだ」と、あのトロトロ感と食感は今でも忘れられない。


◆山菜採りの注意点(参考まで)
私流の、山菜採りの注意点やポイント、マナーなどを述べたい。
先ず、山や野原に入って一番注意しなければいけない事は、熊とマムシなどの毒蛇である。スズメバチも怖いが、これは秋口のキノコのシーズンに注意をしたい。熊は出合い頭に遭遇すれば非常にヤバイが、大概はむこうから逃げていく。彼らにしてもやはり人間は怖い。

熊対策は一般に知られているように、鈴など、音の出るものを身につけるのが良いと言われている。
ただ、私が学生時代過ごした北海道でのヒグマの話だが、中には、音に興味を示す熊もいるようで、音がする方向に近づいてくるとの報告を受けた事があった。そんな事もあって、渓流釣りに行く時は逆に音を立てないで入渓した事があった。勿論、一般的な話ではない。ましてや、この辺ではヒグマはいない。

余談はこの辺にして、あとはやはりマムシなどの毒蛇対策に戻るが、これが意外と厄介だ。
ヤマカガシの毒はマムシの約4倍、ハブの約12倍も毒性が強いと言われているが、いたって臆病な蛇で、人間の気配を感じると逃げてくれる。
しかし、マムシはなかなか逃げようとしない。時には、向かってくる攻撃的なやつもいる。
色は褐色系で、地面や落ち葉に同化しやすいのでは注意が必要だ。

以前、釣りの帰りに、近道をしようと薄暗い杉林の中を歩いていた。すると、後方からついてきた息子が、「オヤジ、蛇踏んだぞ」と言うので、ふり向いて確認してみるとマムシであった。危ないところだった。
まさかマムシも躊躇せずにふんづけられるとは思ってもみなかったのではないだろうか。反撃する余裕すらなかったのではないだろうか。
余談はこの辺にして、マムシだと確認できれば、それ以上近寄らずに、無視して遠巻きに通り過ぎれば全く問題はない。

私の経験上、外敵に関して言えば、以上の2点が大きなポイントであると思っている。
勿論、これからのシーズンは特に、ツツガムシも怖いので、山に入る時は長袖のシャツや長ズボンは基本中の基本だが、帽子と、出来れば首筋を隠せるタオルなども必要である。それと足元に関して言えば、スパイク付きの長靴は非常に重宝であり、手袋に関して言えば、皮手袋が非常に安心である。

山菜など採取する際のポイントは、先ず1箇所見つけたら必ずその周辺を入念に探す事が大事。
たとえ、育ち過ぎだなと思っても、兎に角近づいてみる事が肝要。遠くからは見えなくとも、近づいてみると結構見つかるものだ。
それも上方から見るのではなく、下方から見るのがポイントである。
何でもそうだが、上から目線は決して良くないのである。この件については、自分に言い聞かせねばと・・・!

それと最後に、最近よく見かけるのは空き缶などのポイ捨てだ。
これは絶対にやってはならない。
軽犯罪に抵触する云々という事よりも、人としてのマナーの問題である。ゴミは必ず持ち帰るようにして頂きたい。因果の法則を決して忘れてはならない。




他の写真>>



  


Posted by ワイルドパワー at 21:43Comments(0)短歌・以外にも

2011年05月19日

ありし日偲ぶ

芸能界きっての読書家、児玉清(77歳)さんが、5月16日、先に他界された娘さんと同じ胃がんで逝去された。
また一人、惜しい人がこの世を去り、星となった。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

児玉清さんと言えば、アタック25の司会者であり、「アタックチャンス」としてお馴染みだが、私の記憶の中では、白い巨塔の弁護士役が印象に残っている。
その時の主役が、学習院大学で同期だった故・田宮二郎さん。
クイズ番組ではタイムショック(司会・田宮二郎)とアタック25が双璧をなしていた。
「役者稼業では負けっぱなしだった」と今朝の番組で、生前話していたと報じられたが、「あ~こういう事だったのか」と合点がいったような気がする。





  
タグ :短歌


Posted by ワイルドパワー at 11:17Comments(0)叙情歌

2011年05月18日

さつき空

昨日今日と、実にいい天気が続いている。
休みであれば、ドライブや釣りにでも行きたいところだが、その前に田植えをやらなければならない。
米農家にとっては、田植えが終わる事によって、「漸く春の農作業がひと段落ついた」といえるのである。
それにしても、何時も思うのだが、このような雲一つない晴れた日は、ただ漫然と1日を送る事に勿体なさを感じてならない。





  
タグ :短歌写真


Posted by ワイルドパワー at 11:18Comments(0)

2011年05月17日

めんめんとして

五月晴れの下、田植え本番が終わり、機械で植えた後の植え直しをやっている光景が目にとまった。
今年は震災の影響で、この光景を確認できるのもだいぶずれ込んでいる。
我が家でも、未だに田植え本番すらも終わってはいない。

春の心地よいそよ風を受けながら、このノンビリとした田園風景を眺めていると、とてもあの大地震があったなどとは思えない程長閑である。
この長閑な時と空間が、何時までも続く事をただただ願うばかりだ。





  


Posted by ワイルドパワー at 11:08Comments(2)叙景歌

2011年05月16日

さざ波

昨日用事があり、出来なかった代掻き作業を今日無事に終える事ができた。
五月晴れのとてもいい一日だった。気温も上がり暑いぐらいだったが、時折吹く風が非常に心地よく感じたものだった。

作業も捗り、鼻歌交じりの快調なペースで進んだ。
昨日4・5年ぶりに訪ねてきた友人の絹川文仁氏の影響で、「サンタ・ルチア(イタリア民謡)」を口ずさみながら(口ずさむというよりも声高らかに歌った)の作業で、時間が経つのはあっという間だった。
中学の音楽の時間、この「サンタ・ルチア」を独唱して先生から褒められた事があったが、私にとっては思い出の曲の1つである。


サンタルチアの意味・・・イタリアの風光明媚な土地として知られるナポリを守護する聖女の名。

◆歌詞
今 光が射してくる
その冠は誇り高く
すべての家で 団欒で
響き渡るは この調べ

今 光が射してくる
その冠は誇り高く
すべての家で 団欒で
響き渡るは この調べ

この聖ルチアの よき日に
友愛は出会い 輪を描き
聖なるルチア
聖なるルチア

この聖ルチアの よき日に
友愛は出会い 輪を描き
聖なるルチア
聖なるルチア


昨日訪ねてきた友人のサンタ・ルチア






  


Posted by ワイルドパワー at 21:33Comments(0)短歌・以外にも

2011年05月15日

みずいろの雨

東日本大震災のチャリティイベントとして、
岩手県奥州市前沢区にある牛の博物館前特設会場にて、八神純子さんをゲストとする震災チャリティーコンサートが開かれた。
勿論、私も馳せ参じたけれども、予定表の確認を怠っていた事や、急遽、千葉県在住の友人が訪ねて来た事もあり、八神さんの美声を聴く前に、会場を後にする事と相成った。

八神純子さんの曲といえば、私の青春時代、色んな場面に必ずといっていいほど、テープやラジオを通して耳にしたものだったが、「青春時代の思い出そのもの」といっても決して過言ではない。
「みずいろの雨」「ポーラ・スター」「思い出は美しすぎて」「パープルタウン」
などなど。







  


Posted by ワイルドパワー at 20:42Comments(0)叙情歌

2011年05月14日

迷犬よ何処に!

昨夜帰宅時に、何時もはシッポを振りながら、のこのこと迎えに来てくれる筈の迷犬… アッ失礼! 名犬?ロッキーが、一向に見当たらないのである。
車のライトの先には、微かにワイヤーと首輪だけが薄っすらと見えるばかりであった。

早速近くに寄り確認してみると、首輪もかなり古くなっていた為か、ピンが外れ易くなっていたようだ。
直ぐ様名前を静かに呼んだ。
何せ時計を見ると午後11時をとっくに過ぎていた。大声を出す訳にもいかない。
探すにも辺りは真っ暗である。

「腹が減ればそのうち戻ってくるさ」とのんびりと待つ事に決めた。
ロッキーは人間でいうと80歳を過ぎた雄の老犬で、気性もいたっておとなしい。

暫くして、風呂上がりにほてった身体を冷まそうと外に出てみた。
試しに、「ロッキー」と静かに呼んでみた。
すると暗闇の中から、頭を下げ、シッポを振りながらとぼとぼと、如何にも申し訳なさそうに近寄ってきたのである。
これで安堵の胸を撫で下ろし、何の心配もなく、布団にもぐり込んで夢を見れると悟ったのであった。






  
タグ :短歌


Posted by ワイルドパワー at 12:16Comments(0)愚痴短歌